台湾国家図書館、台湾の学術資源の現況に関する分析報告書(2023年版)を公表

2024年4月26日、台湾国家図書館が、台湾の学術資源の現況に関する分析報告書の2023年版『112年臺灣學術資源能量風貌報告』を公表しました。

報告書では、同館が提供するデータベースである「臺灣博碩士論文知識加值系統」「期刊文獻資訊網」「臺灣人文及社會科學引文索引資料庫」の統計を基に、台湾の学位論文・学術論文の公開許諾・利用状況、人気の研究テーマなどについて分析しています。

主な結果として、以下のような点が挙げられています。

・ 学位論文データベース「臺灣博碩士論文知識加值系統」で全文が公開されている電子学位論文の点数が100万件を突破した。
・ 2022年度の電子学位論文の全文公開許諾率が100%に達した大学は100校に達し、全体の許諾率は90.93%で過去最高を記録した。研究テーマとしては、特に「人工知能」「深層学習」「機械学習」「購買意図」「ESG」が人気であった。
・ 学術論文データベース「期刊文獻資訊網」で検索可能な文献数が320万件を超え、うち電子版の全文を収録するものは208万件に達した。検索キーワードとしては「COVID-19」が人気であったほか、「ChatGPT」「深層学習」「機械学習」「ネットゼロ・エミッション」「持続可能な開発」「気候変動」についても頻繁に検索された。

國圖公布「112年臺灣學術資源能量風貌報告」(台湾国家図書館, 2024/4/26)
https://www.ncl.edu.tw/information_236_17686.html

112年臺灣學術資源能量風貌報告 [PDF:103ページ]
https://nclfile.ncl.edu.tw/files/202404/705c18ea-685c-478d-bc71-382aec36250b.pdf

参考:
台湾国家図書館、「台湾の学術資源の影響力」に関する分析報告書(2021年版)を公表 [2021年05月14日]
https://current.ndl.go.jp/car/43992

台湾国家図書館、台湾の修士・博士論文のうちインターネット未公開分を電子閲覧できるシステムを構築:同館内から利用可能 [2021年2月3日]
https://current.ndl.go.jp/car/43183

台湾国家図書館、学位論文の著者に同館データベース上での全文公開許諾を呼び掛け:感染拡大防止期間における知識共有促進のため [2020年4月2日]
https://current.ndl.go.jp/car/40683