学術コミュニケーションにおけるプレプリントの進化する役割について(文献紹介)

2022年1月12日付で、米・Ithaka S+Rが、学術コミュニケーションにおけるプレプリントの進化する役割についての文献“Preprints: Their Evolving Role in Science Communication”公開を発表しました。

著者は、生命科学分野の出版の加速に取り組む非営利団体ASAPbio(Accelerating Science and Publication in Biology)のIratxe Puebla氏およびJessica Polka氏と、Ithaka S+RのOya Y. Rieger氏です。図書館と学術コミュニケーションにおけるイノベーションに関する話題を扱うシリーズ“Charleston Briefings: Trending Topics for Information Professionals series”の一部です。

文献では、プレプリントの歴史と現在の状況、技術的なインフラ、ビジネスモデル等についてまとめられています。文献の目的として、オープンサイエンスが進む中で、科学におけるプレプリントの歴史と役割について議論し、プレプリントにおけるレビュー、技術インフラ、ビジネスモデル等に関連する最近の動向を共有することが述べられています。また、過去5年間で状況の変化が大きい生命科学分野を中心に取り上げていると説明しています。

Preprints: Their Evolving Role in Science Communication(Ithaka S+R,2022/1/12)
https://sr.ithaka.org/blog/preprints-their-evolving-role-in-science-communication/

Preprints: Their Evolving Role in Science Communication(Charleston Briefings)
https://doi.org/10.3998/mpub.12412508
※同書の紹介ページです。

参考:
2021年度第2回J-STAGEセミナー「研究成果発信の多様化とジャーナル:研究公正、出版物、プレプリントの品質および査読の役割」の講演資料が公開される
Posted 2021年11月16日
https://current.ndl.go.jp/node/45184

科学技術・学術政策研究所(NISTEP)、報告書「bioRxivに着目したプレプリントの分析」を公表
Posted 2021年8月11日
https://current.ndl.go.jp/node/44576