人文学オープンデータ共同利用センター(CODH)、AIくずし字認識アプリ「みを(miwo)」を公開

2021年8月30日、人文学オープンデータ共同利用センター(CODH)が、AIくずし字認識アプリ「みを(miwo)」を公開しました。

カメラで資料を撮影し、ボタンを押すことで、人工知能(AI)がくずし字を現代の文字に変換するアプリです。CODHが開発した画像に含まれるくずし字を現代の文字に変換する(翻刻する)機能を備えたAIくずし字認識技術を誰でも気軽に使えることを目指して作成されました。『源氏物語』第14帖「みをつくし」にちなんだ名前で、Android版とiOS版があります。

AIくずし字認識については、CODHが開発したくずし字認識モデルKuroNet、および、Kaggleくずし字認識コンペで1位となったtascj氏が開発したくずし字認識モデルが用いられており、AIモデルの学習には国文学研究資料館が作成しCODHが公開する日本古典籍くずし字データセットを活用しています。

ニュース(CODH)
http://codh.rois.ac.jp/news/
※「2021-08-30 みを(miwo) – AIくずし字認識アプリを公開しました。ア」とあります。

みを(miwo)とは?(CODH)
http://codh.rois.ac.jp/miwo/about/

みを(miwo) – AIくずし字認識アプリ(CODH)
http://codh.rois.ac.jp/miwo/

参考:
人文学オープンデータ共同利用センター(CODH)、日本古典籍くずし字データセットに字形データを大幅に追加:データセットを活用した無料のAIくずし字OCRサービスも公開
Posted 2019年11月12日
https://current.ndl.go.jp/node/39489

くずし字認識に関する全世界的なコンペティションが機械学習コンペプラットフォームKaggleで開催
Posted 2019年7月12日
https://current.ndl.go.jp/node/38580

市民参加型翻刻プラットフォーム「みんなで翻刻」がリニューアル公開:AIによる「くずし字」自動認識機能を搭載
Posted 2019年7月22日
https://current.ndl.go.jp/node/38633

E2179 – AI技術を取り入れた「くずし字翻刻学習・指導システム」
カレントアウェアネス-E No.377 2019.10.10
https://current.ndl.go.jp/e2179