2021年6月16日、オープンアクセス誌eLifeは、公衆衛生・医療政策を含む医学分野のプレプリントを対象として、コンサルティング査読と、臨床医・臨床研究者による編集チェック(editorial oversight)のシステムを導入することを発表しました。
目標として、医学分野のプレプリントサーバーであるmedRxiv上で「査読済みプレプリント」を作成し、読者や潜在的な利用者に、研究の詳細な評価、研究の潜在的な影響力についてのコメント、利活用における視点を提供することを挙げています。eLifeは、新しい研究成果に豊富かつ迅速な評価を提供することによって、「査読済みプレプリント」が、ジャーナルインパクトファクターに代わり医学研究の質を示す信頼できる指標になることを期待する、と述べています。
eLife announces new approach to publishing in medicine(eLife, 2021/6/16)
https://elifesciences.org/for-the-press/4639e2f6/elife-announces-new-approach-to-publishing-in-medicine
eLife and Medicine: Rigorous review and editorial oversight of clinical preprints(eLife, 2021/6/16)
https://doi.org/10.7554/eLife.67528
参考:
オープンアクセス誌eLife、同誌の投稿プロセスにプレプリントサーバーmedRxivへの投稿を統合
Posted 2021年4月23日
https://current.ndl.go.jp/node/43874
オープンアクセス誌eLife、2021年7月以降に適用予定の新しい査読・出版方針を発表:原則としてプレプリントとして公開済の原稿のみ査読対象に
Posted 2020年12月7日
https://current.ndl.go.jp/node/42703
新型コロナウイルス感染症拡大下でのプレプリントの出版率と被引用数(文献紹介)
Posted 2021年3月31日
https://current.ndl.go.jp/node/43712
2020年の新型コロナウイルス感染症の大流行は学術出版・研究成果公開にどのような影響を与えたか
Posted 2021年1月13日
https://current.ndl.go.jp/node/42965
新型コロナウイルス感染症関連論文が撤回されるリスクを最小限に抑えるために最適な査読プロセス(文献紹介)
Posted 2020年12月3日
https://current.ndl.go.jp/node/42680