オープンアクセス誌eLife、査読における多様性を促進するためにPREreviewと提携

2021年3月25日、オープンアクセス誌eLifeは、様々なバックグラウンドを有する研究者を査読に参加させ、査読における多様性を促進するためにPREreviewと提携することを発表しました。

2017年に設立されたPREreviewは、査読システムにさらなる公平性・多様性をもたらすことを目的としており、プレプリントの査読に関するプラットフォームの運営や、より良い査読のための学習リソースの提供、査読を担うコミュニティの育成等に取り組んでいます。

eLifeは2020年に、世界中の研究者がオンラインでプレプリントの内容を議論する“preprint journal club”を含むPREreviewの様々な取組に協力しました。また、若手研究者が査読に貢献できるようにするための、オンラインの指導プログラム“PREreview Open Reviewers”のパイロット版への支援も行いました。

今回の提携により、PREreviewはeLifeと協力して、“preprint journal club”のシリーズ拡大や、“PREreview Open Reviewers”をより多くの研究コミュニティに拡大するためのフレームワーク開発に取り組みます。また、eLifeの若手査読者らの関与・活用度を高めるための新たな方法の開発でも協力するとしています。

eLife and PREreview partner to promote greater diversity in peer review(eLife, 2021/3/25)
https://elifesciences.org/for-the-press/3071bfea/elife-and-prereview-partner-to-promote-greater-diversity-in-peer-review

関連:
PREreview
https://www.prereview.org/
※PREreviewのウェブサイトです。

参考:
オープンアクセス誌eLife、2021年7月以降に適用予定の新しい査読・出版方針を発表:原則としてプレプリントとして公開済の原稿のみ査読対象に
Posted 2020年12月7日
https://current.ndl.go.jp/node/42703