2024年10月24日付けのオープンアクセス誌eLifeのブログ記事で、学術文献データベースWeb of Scienceへの同誌の採録が保留となったことが発表されています。
同誌では、2023年1月から、査読後の論文の採択・不採択の決定を廃止し、査読を経た全てのプレプリントを“Reviewed Preprint”として掲載する新たなモデルを導入しています。
Web of Scienceは、データベースの採録基準に照らして同モデルの再評価を実施するため、eLife誌に掲載された論文のVersion of Record(出版社版)の採録を一時停止したとあります。なお、PubMed、Directory of Open Access Journals(DOAJ)等、その他のデータベースへの採録は継続されます。
Update on eLife’s indexing status at Web of Science(eLife, 2024/10/24)
https://elifesciences.org/inside-elife/16afe6ec/update-on-elife-s-indexing-status-at-web-of-science
Open-access journal elife will lose its ‘impact factor’ over controversial publishing model(Science, 2024/11/13)
https://www.science.org/content/article/web-science-index-plans-end-elife-s-journal-impact-factor
参考:
オープンアクセス誌eLife、査読を行った全てのプレプリントを“Reviewed Preprint”として公開すると発表 [2022年10月21日]
https://current.ndl.go.jp/car/47031
研究評価に関するサンフランシスコ宣言(DORA)、研究評価に関する定量的指標の責任ある使用に関する指針を公開 [2024年05月13日]
https://current.ndl.go.jp/car/219738