2021年6月2日、JSTORが公式Twitterアカウントで、あらゆる理由による著者の名前変更を支援する新たなポリシーを策定したと発表しました。
当該著者の著作物のメタデータに、変更後の名前を追加するという対応を取るとしています。変更前と変更後の名前を併記するメリットとして、利用者がどちらの名前でも検索可能であることが挙げられています。また、変更前の名前の記載を控えたい場合は、JSTORが提供するメタデータやコンテンツのPDF、PDFの光学文字認識(OCR)結果から、変更前の名前を削除するとしています。
発表の中では、著者名変更の対応に際しては、関連する出版者らと協力し、アプローチに齟齬が無いか確認すると述べています。
@JSTOR(Twitter, 2021/6/2)
https://twitter.com/JSTOR/status/1399821811748061184
JSTOR Policy to Support Author Name Changes(JSTOR)
https://support.publishers.jstor.org/hc/en-us/articles/1500012127782-JSTOR-Policy-to-Support-Author-Name-Changes
参考:
Elsevier社、著者名表記の変更に関する方針を発表:トランスジェンダーの研究者の著者名表記変更に関する出版倫理委員会(COPE)の基本原則に準拠
Posted 2021年3月31日
https://current.ndl.go.jp/node/43704
トランスジェンダーの研究者の著者名表記変更に関する5つの基本原則(記事紹介)
Posted 2021年1月26日
https://current.ndl.go.jp/node/43086
米国化学会(ACS)、著者の名称表記に関する新方針を発表:著者の求めに応じて発表済文献の表記を更新可能に
Posted 2020年9月16日
https://current.ndl.go.jp/node/42017
米国図書館協会(ALA)、トランスジェンダーの人々の諸権利を支持する声明を発表
Posted 2020年7月8日
https://current.ndl.go.jp/node/41450