2021年3月29日、cOAlition Sは、北米研究図書館協会(ARL)が示した5つの目標について、Plan Sの原則に完全に一致しているとして賛意を表明しています。
これらの目標は、ARLが米・カリフォルニア大学とElsevier社との転換契約締結に際し3月16日付けで発表した声明中で示されました。ARLは、研究図書館と学術出版社との交渉の背景にある目標として、次の5つを例示しています。
(1)著者による出版費用(APC)の負担を軽減し、代わりにこれらの費用負担を組織として約束すること
(2)当該機関で生産された研究へのアクセスを拡大すること
(3)学術コミュニケーションのエコシステムをより公平にすること
(4)権利保持や学術成果への機械的アクセスといった研究者の研究ニーズを支援すること
(5)コストを抑制・削減すること
cOAlition S welcomes ARL’ s alignment with Plan S Principles(cOAlition S, 2021/3/29)
https://www.coalition-s.org/coalition-s-welcomes-arl-s-alignment-with-plan-s-principles/
関連:
ARL Statement on New Transformative Publishing Agreement between the University of California and Elsevier(ARL, 2021/3/16)
https://www.arl.org/news/arl-statement-on-new-transformative-publishing-agreement-between-the-university-of-california-and-elsevier/
参考:
米・カリフォルニア大学とElsevier社、4年間の転換契約を締結
Posted 2021年3月17日
https://current.ndl.go.jp/node/43568
米・カリフォルニア大学とElsevier社の転換契約についての6つの疑問と回答(記事紹介)
Posted 2021年3月31日
https://current.ndl.go.jp/node/43711
CA1990 – 動向レビュー:プランS改訂版発表後の展開―転換契約等と出版社との契約への影響 / 船守美穂
カレントアウェアネス No.346 2020年12月20日
https://current.ndl.go.jp/ca1990