2021年4月1日、アイルランドの、公的資金に基づく高等教育機関による電子リソース契約のためのコンソーシアムIReLが、Springer Nature社と4年間の転換契約(transformative agreement)を締結したと発表しています。契約期間は2024年12月31日までです。
これにより、IReLの加盟機関の研究者はSpringer Nature社の2,300誌以上からオープンアクセス(OA)で研究成果を公開できるようになります。この契約で国内の研究者による年間350件以上の論文がOA化されると見込まれています。
また、加盟機関の研究者はSpringer、Palgrave、nature.comのAcademicジャーナル、Adisといったジャーナルの全てのコンテンツを閲覧できます。
Springer Nature社によると、全国規模の転換契約は今回で13件目とのことです。
IReL signs transformative agreement with Springer Nature(IReL,2021/4/1)
https://irel.ie/irel-signs-transformative-agreement-with-springer-nature/
Springer Compact(IReL)
https://irel.ie/open-access/springer-compact/
Springer Nature increases the number of its national Transformative Agreements to 13 with its first agreement in Ireland(Springer Nature,2021/4/1)
https://group.springernature.com/gp/group/media/press-releases/springer-nature-increases-number-of-national-ta/19023308
参考:
CA1977 – 動向レビュー:学術雑誌の転換契約をめぐる動向 / 尾城孝一
カレントアウェアネス No.344 2020年6月20日
https://current.ndl.go.jp/ca1977