日本図書館協会(JLA)、「2021年度における三ツール(NDC新訂10版・NCR1987年版改訂3版・BSH第4版)のオンライン配信事業について」を発表

2021年1月21日、日本図書館協会(JLA)は、「2021年度における三ツールのオンライン配信事業について」を発表しました。

JLAは、新型コロナウイルス感染症対応として2020年度に実施した『日本十進分類法(NDC)新訂10版』・『日本目録規則(NCR)1987年版改訂3版』・『基本件名標目表(BSH)第4版』の図書館情報学の授業におけるオンライン配信の特例措置について、年を改めてもなお引き続き対応の必要な事態になっていることから、2021年度にも実施することを発表しています。

2020年度と同様に、利用する科目名称・担当教員名・受講者数・各ツールの所持部数・オンライン配信を必要とする理由を明記した「利用許可申請書」の提出後、申請内容の確認を経て、希望するツールへのアクセス権とパスワードがJLAから送信されます。ただし、2021年度においては、利用を許可された大学は応分の負担金が必要となります。また、新型コロナウイルス感染症が収束、大学がほぼ平常の授業形態に戻った場合などには、年度途中でも終了する場合があります。

JLAは2021年度の利用に際しての許諾条件として以下の5点を挙げています。

(1) 当該ツールを利用するオンライン形態の授業は、受講する学生の人数分当該ツールを所持し、学生に貸し出すなどして実施していた対面式の授業を切り替えるものであること。
(2) オンライン形態の授業において、PDFで配信された当該ツールを、受講する学生が手元で随時参照するという使い方を想定したものであること。
(3) PDFは、当該授業を受講する学生にのみ配信し、不特定多数が閲覧できるような状態にはしないこと。
(4) オンライン配信したPDFを、受講学生が二次的に複製したり、他者に再送信したりするなどの、今回の特例的な措置を超えた著作権に反する行為がなされないよう、利用の主体となる大学ならびに申請者(責任者)及び授業の担当教員が努めること。
(5) 今般の利用許諾は、2021年度に新型コロナ感染症対策の一環として実施されているオンライン形態の授業のためだけに限定したものであることを理解し、当該授業が終了した後は、該当するPDFすべてをすみやかに削除すること。

申請の受付開始日や負担金の額等の詳細は、後日周知される予定です。

2021年度における三ツールのオンライン配信事業について(JLA,2021/1/21)
http://www.jla.or.jp/home/news_list/tabid/83/Default.aspx?itemid=5626

参考:
日本図書館協会(JLA)、「図書館情報学の授業における三ツールのオンライン配信について」を発表
Posted 2020年4月28日
https://current.ndl.go.jp/node/40862

日本図書館協会(JLA)、新型コロナウイルスの感染拡大をうけ、「オンライン授業における三ツール(『日本十進分類法(NDC)新訂10版』『日本目録規則(NCR)1987年版改訂3版』『基本件名標目表(BSH)第4版』)の活用について」を発表
Posted 2020年4月13日
https://current.ndl.go.jp/node/40757