韓国の大統領所属図書館情報政策委員会(第7期)は、2020年12月22日に第4階全体会議を開催し、第3次図書館発展総合計画(2019-2023)に基づく中央省庁・市・道の2021年の実施計画案を審議し、確定したと発表しています。
2021年の予算規模は1兆1,021億ウォンを計画しており、2020年から421億ウォン(4%)増加しています。同計画の4つの戦略別では「個人の可能性の発見」に993億ウォン(前年比74億ウォン増)、「コミュニティ力の向上」に472億6,000万ウォン(前年比51億ウォン増)、「社会的包摂の実践」に832億ウォン(前年比41億ウォン増)、「未来を開くための図書館改革」に8,723億ウォン(前年比255億ウォン増)が計画されています。特に、コロナ禍に対応した運営方法としての非対面・オンラインサービスの拡充に関する中央省庁の17事業(研修・プログラム・サービス等での非対面での運営拡大やオンライン教育支援、国内外の政策情報の収集およびサービス強化等)、地方公共団体の54事業(非対面・オンライン読書プログラムの拡大、非対面貸出サービスの構築、電子書籍の読書環境提供等)を推進するとしています。
また、2021年の全国図書館運営評価指標案も審議し、コロナ禍に対応するため、対面サービス関連の指標を縮小するなど、既存の指標を簡素化し、評価対象機関の負担を軽減しています。
さらに、コロナ禍における館種別の状況を知るため、学校図書館(教育部所管)・兵営図書館(国防部所管)・刑務所図書館(法務部所管)の2020年の主要運営状況および今後の計画の報告を受けたとしています。
2021년 각 중앙부처 및 시·도 시행계획 심의·확정(2021年各中央省庁・市・道実施計画審議・確定)(大統領所属図書館情報政策委員会,2020/12/23)
http://www.clip.go.kr/cop/bbs/selectBoardArticle.do?bbsId=News_main&nttId=7051
参考:
韓国・文化体育観光部、利用者自身が貸出・返却処理を行なう「スマート図書館」の設置を支援すると発表:新型コロナウイルス感染症拡大防止のための休館期間中の貸出サービス継続のため
Posted 2021年1月4日
https://current.ndl.go.jp/node/42893
E2135 – 私達の人生を変える図書館:第3次図書館発展総合計画(韓国)
カレントアウェアネス-E No.368 2019.05.16
https://current.ndl.go.jp/e2135
E2339 – 韓国図書館界,ポストコロナの図書館を考えるフォーラム開催
カレントアウェアネス-E No.405 2020.12.24
https://current.ndl.go.jp/e2339