韓国・法院図書館、韓国教育学術情報院(KERIS)のILLサービスを通じての蔵書の館外貸出を開始

2020年11月20日、韓国・大法院(最高裁判所)の法院図書館が、韓国教育学術情報院(KERIS)のILLサービスを通じて、蔵書2万3,290冊(国内書:9,179冊、東洋書:6,862冊、西洋書:7,249冊)の館外貸出を開始したと発表しています。

蔵書の館外貸出は、同館開館以来30年間で初めてで、2018年に「開かれた図書館」を標榜して閲覧室を一般開放したことに続くものです。

KERISの協定機関(大学図書館・専門図書館等)の登録利用者は、所属機関の図書館を通じて貸出・複写サービスを利用できるようになりました。近々、同館の閲覧室に所蔵される約10万冊の図書(国内法律書、米国・ドイツ・フランス・日本・スペイン・ポーランドの法律書)に対象を拡大する予定で、イタリア・ロシアの法律書への拡大も準備中です。

その他、法律実務家に対する法律書の貸出や、国民への一般書の貸出も検討中としています。

법원도서관 관외대출(KERIS 상호대차서비스)안내(法院図書館館外貸出(KERIS相互貸借サービス)案内)(法院図書館,2020/11/20)
https://library.scourt.go.kr/kor/openspace/notice_view.jsp?li_row=1&li_seqno=706

参考:
韓国国立中央図書館(NLK)、韓国教育学術情報院(KERIS)と覚書を締結:障害者向け図書館資料無料郵送貸出サービスの改善及びISNIコンソーシアムへの参加
Posted 2018年4月9日
https://current.ndl.go.jp/node/35814

E2135 – 私達の人生を変える図書館:第3次図書館発展総合計画(韓国)
カレントアウェアネス-E No.368 2019.05.16
https://current.ndl.go.jp/e2135
※法院図書館のサービス強化

CA1296 – 韓国教育学術情報院の新設 / 金容媛
カレントアウェアネス No.245 2000.01.20
https://current.ndl.go.jp/ca1296