2021年5月11日、韓国・文化体育観光部が、韓国図書館協会(KLA)・湖西大学校産学協力団と共同で、地域の特性にあわせた公共図書館の新築・改修に関してコンサルティングを行うと発表しています。
対象は14の市・道の62の公共図書館で、今回、建築・デザイン・図書館といった多様な分野の専門家からなるコンソーシアムを結成し、建築に加え、利用者・サービスプログラムといった図書館運営に関してもコンサルティングを行うとしています。
具体的には、企画段階から建設計画・運営計画を診断することで、公共図書館の規模や予算拠出に関する不確実性を減らし、地域の特性や多様性を反映できるように支援するとしています。また、新しい文化・技術と最新の状況を反映した未来型の公共図書館となるようにも支援するとしています。その他、個々の図書館にあった空間整備計画、蔵書計画、地域特性に合わせたサービス運営といった点も具体的に相談に乗り、効率を高めるとしています。
支援にあたっては、ウェブサイト「図書館建設計画支援システム」を通じて、オンラインまたはオフラインで地方公共団体でネックとなっている事項に関し、迅速に対応する方針であるとしています。
지역 특성에 맞게 62개 공공도서관의 건립과 새 단장 지원(地域特性にあわせて62の公共図書館の建設と改修を支援)(文化体育観光部,2021/5/12)
https://www.mcst.go.kr/kor/s_notice/press/pressView.jsp?pSeq=18844
도서관건립계획지원시스템(図書館建設計画支援システム)
https://lib-bldg.clip.go.kr/html2016/main.asp
参考:
韓国政府、文化・体育・保育等の生活密着型社会的共通資本の拡充に関する3か年計画を発表:公共図書館の拡充や複合化の推進も
Posted 2019年4月24日
https://current.ndl.go.jp/node/38081
E2135 – 私達の人生を変える図書館:第3次図書館発展総合計画(韓国)
カレントアウェアネス-E No.368 2019.05.16
https://current.ndl.go.jp/e2135
※(8)「空間の開放性拡大」において、「空間決定権が相対的に弱い子ども・貧困層・高齢者用のスペース拡大、災害発生時の図書館の避難所としての活用、ユニバーサルデザインの適用拡大」等があげられています。