オープンソースソフトウェア(OSS)のソフトウェア雑誌“Journal of Open Source Software”(JOSS)は、2020年8月31日付けのブログ記事において、2016年5月の創刊以降、1,000本目となる論文を公開したことを発表しました。
記事では以下のような内容も紹介されています。
・JOSS創刊時は研究コミュニティからのニーズが十分にあるか不明であったが、現在では研究コミュニティのニーズを満たすものに成長しており、編集委員会も当初の10人から現在の50人以上にまで増加したこと
・JOSSで発表された論文の半分以上が引用されており、その多くが何百回も引用されていること
・935人の査読者が最初の論文1,000本のレビューを行っており、その多くは複数回行っていること
・コストを低く抑えるため、編集用ボットWhedonの活用など、編集作業の可能な限りの自動化に取り組んでいること
・ダイアモンドOA雑誌として公開しており、アルフレッド・P・スローン財団など複数の組織から財政支援を得ているほか、寄付も受け付けていること
・今後のロードマップとして、査読者の選定・管理プロセスの改善、編集用ボットWhedonのリファクタリング、オープンソースプロジェクトへの投資等を予定していること
1000 papers published in JOSS(Journal of Open Source Software Blog, 2020/8/31)
https://blog.joss.theoj.org/2020/08/1000-papers-published-in-joss
参考:
オープンソースソフトウェア(OSS)のソフトウェア雑誌(文献紹介)
Posted 2017年7月18日
https://current.ndl.go.jp/node/34377
E1820 – 研究用ソフトウェアの持続可能性
カレントアウェアネス-E No.307 2016.07.14
https://current.ndl.go.jp/e1820
E1927 – 研究用ソフトウェアの適切な引用<文献紹介>
カレントアウェアネス-E No.327 2017.06.22
https://current.ndl.go.jp/e1927
科学研究用ソフトウェアに関する米国の科学者向け著作権ガイドが公開される
Posted 2019年12月19日
https://current.ndl.go.jp/node/39794