DataCite、PID Graphのウェブ検索インターフェース“DataCite Commons”の提供を開始

DataCiteは、2020年8月27日付けのブログ記事において、永続的識別子(PID)の付与された学術リソースとリソース間の関連性を視覚化する“PID Graph”のウェブ検索インターフェースとなる“DataCite Commons”の提供開始を発表しました。現在も開発が進められており、正式な立ち上げは2020年10月を予定しています。

記事中では、“DataCite Commons”の最も重要な機能の一つとして、DataCiteやCrossrefなど、学術コンテンツのDOI(デジタルオブジェクト識別子)登録機関のうちどの機関が登録したDOIであるかを問わず、DOIの横断検索が可能となることを挙げています。また、“PID Graph”のウェブ検索インターフェースとして、DOIを付与されたコンテンツと研究者・研究機関・助成機関との関係性を示す機能も備えています。

DataCite Commons – Exploiting the Power of PIDs and the PID Graph(DataCite Blog, 2020/8/27)
https://doi.org/10.5438/f4df-4817

DataCite Commons
https://commons.datacite.org/

About(DataCite Commons)
https://commons.datacite.org/about

参考:
DataCite、永続的識別子(PID)の付与された学術リソースとリソース間の関連性を視覚化する“PID Graph”生成のためのAPIを公開
Posted 2020年5月19日
https://current.ndl.go.jp/node/40979

CA1849 – DataCite:国立図書館×DOI×研究データ / 福山樹里
カレントアウェアネス No.324 2015年6月20日
https://current.ndl.go.jp/ca1849

E1537 – 研究データへの識別子付与と引用可能性向上:DataCiteの活動
カレントアウェアネス-E No.254 2014.02.20
https://current.ndl.go.jp/e1537

E2017 – 永続的識別子に関する会議PIDapalooza 2018<報告>
カレントアウェアネス-E No.345 2018.04.19
https://current.ndl.go.jp/e1537