2020年7月1日、英国研究図書館コンソーシアム(RLUK)は、加盟機関における新型コロナウイルス感染症への対応とデジタルシフト(デジタルへの移行)の状況を調査したレポート“Covid19 and the digital shift in action”を公表しました。
このレポートは、2020年4月から6月までの間にRLUKが17の加盟機関に対し実施したインタビューと、2020年5月から6月にかけて実施した研究図書館コミュニティに対する2つの定量的調査の結果に基づいています。後者では、累計で約400件の回答が得られました。
レポートでは、サービス・運営・コレクション面でのデジタルシフトに着目しながら、加盟機関が図書館施設の閉鎖に向けて行った準備、リモートワークで得られた経験、復旧のための計画立案等について調査結果をまとめています。レポートの最後では、RLUKが2020年5月に発表した「研究図書館におけるデジタルシフトへの声明(“A manifesto for the digital shift in research libraries”)」にも触れつつ、電子コンテンツのコスト及びライセンス条件の改善、オンライン学習とデジタルコンテンツをより一層支援するための著作権フレームワークの検討、スタッフのデジタルスキル強化など、調査結果を踏まえて今後の行動が求められる事項が整理されています。
Covid-19 and the digital shift in action report(RLUK, 2020/7/1)
https://www.rluk.ac.uk/covid-19-and-the-digital-shift-in-action/
Covid19 and the digital shift in action [PDF:35ページ]
https://www.rluk.ac.uk/wp-content/uploads/2020/06/Covid19-and-the-digital-shift-in-action-report-FINAL.pdf
参考:
英国研究図書館コンソーシアム(RLUK)、「研究図書館におけるデジタルシフトへの声明」を発表
Posted 2020年5月27日
https://current.ndl.go.jp/node/41047
英国研究図書館コンソーシアム(RLUK)、加盟機関における新型コロナウイルス関連資料の収集計画を調査したレポートを公表
Posted 2020年6月26日
https://current.ndl.go.jp/node/41361