2019年12月16日、アイルランドの農村・コミュニティ開発省(Department of Rural and Community Development)のMichael Ring大臣は、感覚障害・特別な教育的ニーズ・その他の学習障害・自閉症スペクトラム症等を抱える人々に配慮した公共図書館による施設・機器の設置や提供に対して、地方自治体からの資金も含めて総額80万ユーロの支援を実施することを発表しました。
公共図書館への支援対象となる例として、センサリールームの設置・感覚障害を持つ児童向けの遊具や玩具の提供・感覚障害者等への支援技術の導入・自閉症に配慮したサインの設置等が挙げられています。この支援に基づくサービスは、2020年半ばに図書館で利用可能になる予定である、としています。
Minister Ring announces investment of €800,000 to support the provision of sensory facilities and equipment in public libraries(gov.ie,2019/12/16)
https://www.gov.ie/en/press-release/51e526-minister-ring-announces-investment-of-800000-to-support-the-provisio/
参考:
「図書館ではお静かに」と言わないで 自閉症の人々が使いやすい図書館を実現するためのネットワーク(英国)
Posted 2016年6月14日
https://current.ndl.go.jp/node/31800
E2091 – あらゆる人が集う場所に:英・公共図書館建築の優良事例から
カレントアウェアネス-E No.360 2018.12.20
https://current.ndl.go.jp/e2091
E1849 – 川越市立高階図書館における「りんごの棚」への取り組み
カレントアウェアネス-E No.313 2016.10.20
https://current.ndl.go.jp/e1849
CA1765 – 動向レビュー:欧州の図書館におけるディスレクシアの人々を対象にしたサービス / 野村美佐子
カレントアウェアネス No.311 2012年3月20日
https://current.ndl.go.jp/ca1765
E1098 – アイルランドの公共図書館による小学校へのサービス調査報告
カレントアウェアネス-E No.179 2010.09.16
https://current.ndl.go.jp/e1098