2019年11月22日、英国国立・大学図書館協会(SCONUL)、知的財産制度の見直しに関する報告書「ハーグリーヴズ・レビュー(Hargreaves Review)」を受けて2014年に改正された著作権法による図書館への影響の平易なガイドとして、ブリーフィングペーパーを公開したことを発表しました。
公開されたブリーフィングペーパーは、学術図書館サービスの責任者・図書館間の資料提供やドキュメント・デリバリー・サービスの担当者・著作権の専門家を対象に作成されています。著作権法の改正が、デジタルコンテンツの提供・利用者向けの複写・保存目的の複製といった主要な図書館サービスへ与える影響に焦点を当てた内容となっています。
またブリーフィングペーパーには、何が許可されているのかを明らかにして、学術図書館が効果的なサービスを実現できるように、英国内の3つの大学図書館を取り上げて、改正された著作権法の条項をどのように利用しているかを説明したケース・スタディが含まれています。
Copyright briefing paper on the Hargreaves exceptions(SCONUL,2019/11/22)
https://www.sconul.ac.uk/news/copyright-briefing-paper-on-the-hargreaves-exceptions
Copyright briefing paper on the Hargreaves exceptions(SCONUL)
https://www.sconul.ac.uk/publication/copyright-briefing-paper-on-the-hargreaves-exceptions
Copyright briefing paper on the Hargreaves exceptions [PDF:23ページ](SCONUL)
https://www.sconul.ac.uk/sites/default/files/documents/SCONUL%20copyright%20briefing%20on%20Hargreaves%20exceptions.pdf
参考:
E1206 – 英国政府,著作権等の知的財産制度見直しに向けた文書を公表
カレントアウェアネス-E No.199 2011.08.25
https://current.ndl.go.jp/e1206
E1392 – 例外規定の適切なあり方をめぐって―英国の著作権法改革
カレントアウェアネス-E No.231 2013.02.07
https://current.ndl.go.jp/e1392
英国著作権法の例外規定に関する改正の委任立法の草案が公開
Posted 2014年3月31日
https://current.ndl.go.jp/node/25800
CA1838 – 欧米における図書館活動に係る著作権法改正の動向 / 南 亮一
カレントアウェアネス No.322 2014年12月20日
https://current.ndl.go.jp/ca1838