北米研究図書館協会(ARL)、米・カリフォルニア大学による情報アクセスの障壁除去を目指す取り組みを強く支持する声明を発表

2019年9月30日、北米研究図書館協会(ARL)は、研究成果へのアクセスに関わる状況に変化を起こし、拡大を推進する米・カリフォルニア大学の取り組みについて、強い支持の意を示した声明を発表しました。この声明は2019年9月27日にARLのBoard of Directorsによって承認されたものです。

米・カリフォルニア大学は所属教員の研究成果が全ての人に開かれるように、Elsevier社をはじめとする学術出版社に対して、オープンアクセス(OA)への転換契約を求める取り組みを進めています。ARLは声明の中で、転換契約に関するアプローチが加盟館でも様々である中、カリフォルニア大学の取り組みが明確化した転換契約の価値とビジョンを称え、特に教員・図書館員・執行部が一体となって、原則を発展させ学術出版社との交渉を展開した点について強く賞賛しています。

Statement: ARL Supports University of California Libraries’ Commitment to Barrier-Free Access to Information(ARL,2019/9/30)
https://www.arl.org/news/statement-arl-supports-university-of-california-libraries-commitment-to-barrier-free-access-to-information/

参考:
米・カリフォルニア大学の教員が連名書簡により大学とElsevier社の新契約締結までCell Press社刊行誌の編集委員としての活動を停止する可能性に言及
Posted 2019年8月14日
https://current.ndl.go.jp/node/38791

米・カリフォルニア大学、Elsevier社の新規発行論文等へのアクセスが遮断される
Posted 2019年7月11日
https://current.ndl.go.jp/node/38569

米・カリフォルニア大学、学術出版社との転換契約交渉のためのツールキットを公開
Posted 2019年6月7日
https://current.ndl.go.jp/node/38305

カリフォルニア大学、Elsevier社の雑誌の購読を停止することを発表
Posted 2019年3月5日
https://current.ndl.go.jp/node/37717