2019年8月13日、米国の非営利団体Common Senseは、オンラインアンケートサービスを提供するSurveyMonkey社と連携して実施した、若者のニュースの入手方法に関する調査の結果を発表しています。
調査は6月14日から25日にかけて、米国の13歳から17歳の若者1,005人を対象に行なわれました。
主要な調査結果として、
1.大多数の若者(78%)が現在の出来事に関心を持つことは彼らにとって重要だと回答。
2.若者は、報道機関から直接よりも、ソーシャルメディア(54%)やYouTube(50%)から頻繁にニュースを入手している。
3.YouTubeのレコメンド機能が若者のニュースの入手を促進している。
4.YouTubeからニュースを入手する若者の60%が、報道機関からよりも有名人・インフルエンサー等から入手していると回答。
5.ニュースを報道機関から入手している若者の65%が、そうすることで現在の出来事をより良く理解できると回答。
6.若者はニュースについて学ぶにあたり、明らかに視覚メディアを好む。
7.若者の45%は自身の意見と異なるメディアからもニュースを入手するが、異なる意見を持つ人と政治問題について議論する人は少ない。
等といった点を指摘しています。
New Survey Reveals Teens Get Their News from Social Media and YouTube(Common Sense,2019/8/13)
https://www.commonsensemedia.org/about-us/news/press-releases/new-survey-reveals-teens-get-their-news-from-social-media-and-youtube
Common Sense Media|SurveyMonkey poll: teen media literacy(SurveyMonkey)
https://www.surveymonkey.com/curiosity/common-sense-media-teen-media-literacy/?ut_source=content_center&ut_source3=tile
参考:
プロジェクト・インフォメーションリテラシー、学生のニュースへの関わり方について調査した報告書を公開:教員・図書館員・ジャーナリストへの6つの提言(米国)
Posted 2018年10月17日
http://current.ndl.go.jp/node/36851
若者のオンライン情報に対する情報評価能力に関する調査(米国)
Posted 2016年11月24日
http://current.ndl.go.jp/node/32988
E1415 – 豪州の大学生の日常情報探索とニュースメディア<文献紹介>
カレントアウェアネス-E No.234 2013.03.28
http://current.ndl.go.jp/e1415