2019年7月21日、東北大学災害科学国際研究所において、同所等主催の歴史文化資料保全の大学・共同利用機関ネットワーク事業東北大学拠点シンポジウム「歴史が導く災害科学の新展開Ⅲ―日本の災害文化―」が開催されます。
文系・理系の研究者が、歴史資料・伝承を基盤に取り組んでいる研究や、東日本大震災の被災地に残され、かつ現在変容しつつある今日の災害文化についての報告を行なうとともに、登壇者によるパネルディスカッションを行なうことで、文理融合型の災害文化研究のこれらからについての展望を議論するものです。
資料配付の準備のため、参加には事前登録が推奨されています(登録しなくても参加自体は可能)。
内容は以下の通りです。
・開会挨拶 平川新氏(宮城学院大学学長)
・基調講演 首藤伸夫氏(東北大学名誉教授) 「災害文化は有用か」
・研究報告
蝦名裕一氏(東北大学災害科学国際研究所)「東北地方太平洋沿岸の災害文化―記録と忘却をめぐって―」
・今井健太郎氏(海洋開発研究機構)「現代の稲むらの火―観測と計算の連携による津波予測技術」
・佐藤翔輔氏(東北大学災害科学国際研究所)「災害文化はあの日までどれくらい伝わっていたのか―陸前高田市と気仙沼市の場合」
・西村慎太郎氏(国文学研究資料館)「原子力災害被災地域の歴史継承の実践」
・佐藤賢一氏(電気通信大学)
「宮城県南三陸町の津波被災資料救出の経緯と地域史への還元」
・コメント
北原糸子氏(立命館大学歴史都市防災研究所客員研究員)
川島秀一氏(元東北大学災害科学国際研究所教授)
・パネルディスカッション
コーディネーター:今村文彦氏(東北大学災害科学国際研究所所長)
・閉会挨拶 佐藤信氏(人間文化研究機構理事)
【お知らせ】シンポジウム「歴史が導く災害科学の新展開Ⅲ―日本の災害文化―」の開催(歴史文化資料保全の大学・共同利用機関ネットワーク事業東北大学拠点,2019/6/17)
https://rekishi.irides.tohoku.ac.jp/event/entry.php?id=15
参考:
【イベント】シンポジウム 『歴史が導く災害科学の新展開II -人の記録、自然の記憶-』(6/16・仙台)
Posted 2018年5月18日
http://current.ndl.go.jp/node/36021
国土地理院、ウェブ地図「地理院地図」への「自然災害伝承碑」情報の掲載開始
Posted 2019年6月20日
http://current.ndl.go.jp/node/38398
神戸大学人文学研究科・東北大学災害科学国際研究所・国立歴史民俗博物館、「歴史文化資料保全の大学・共同利用機関ネットワーク事業」に関する連携・協力協定を締結
Posted 2017年6月13日
http://current.ndl.go.jp/node/34153
福島大学、国立歴史民俗博物館と、歴史文化資料保全の大学・共同利用機関ネットワーク事業に関し、連携・協力に関する協定を締結
Posted 2018年9月10日
http://current.ndl.go.jp/node/36629