2020年3月2日から4日にかけて、歴史文化資料保全の大学・共同利用機関ネットワーク事業東北大学拠点(東北大学学術資源研究公開センター)が、同大学大学院理学研究科において「歴史文化資料保全コーディネーター講座」を開催します。
様々な分野の専門家が、東日本大震災などでの保全活動の経験を踏まえ、資料ごとに、対処方法や注意点、どのような機関や組織と連携すると良いかなどを解説するもので、多様な資料の保全に直面した際、踏まえておくべきことを知っておくことで、受講者が、地域での歴史文化資料などの保全活動全体をコーディネートしていくことが可能となることを目的としています。
受講料は無料ですが事前の申し込みが必要です。全ての講義を受講した受講者には、受講証明書が発行されますが一部のみの受講も可能です。
講座の内容は以下の通りです。
3月2日
1:講義全体の説明、保全活動の体制構築=藤澤敦氏(東北大学総合学術博物館)
2:法律上の文化財の範囲と保全対象=小谷竜介氏(東北歴史博物館)
3:遺跡・建造物など不動産資料への対応=白崎恵介氏(多賀城跡調査研究所)
4:3次元計測技術による被災状況の記録=鹿納晴尚氏(東北大学総合学術博物館)
5:様々な資料の保全①:考古学資料=菅野智則氏(東北大学埋蔵文化財調査室)
意見交換
3月3日
6:様々な資料の保全②:古文書・古記録=佐藤大介氏(東北大学災害科学国際研究所)
7:様々な資料の保全③:有形民俗資料=小谷竜介氏(東北歴史博物館)
8:様々な資料の保全④:無形民俗資料=小谷竜介氏(東北歴史博物館)
9:様々な資料の保全⑤:生物系資料=鈴木まほろ氏(岩手県立博物館)
10:文化財保全活動と保存科学=片岡太郎氏(弘前大学)
意見交換
3月4日
11:様々な資料の保全⑥:地学系資料=鹿納晴尚氏(東北大学総合学術博物館)
12:様々な資料の保全⑦:行政文書・写真記録=加藤諭氏(東北大学史料館)
13:様々な資料の保全⑧:美術系資料=安田容子氏(東北大学災害科学国際研究所)
14:文化財マップの防災への活用=蝦名裕一氏(東北大学災害科学国際研究所)
15:被災しない体制構築の課題=藤澤敦氏(東北大学総合学術博物館)
意見交換
【お知らせ】歴史文化資料コーディネーター講座(歴史文化資料保全の大学・共同利用機関ネットワーク事業東北大学拠点, 2020/2/7)
https://rekishi.irides.tohoku.ac.jp/event/entry.php?id=19
参考:
神戸大学人文学研究科・東北大学災害科学国際研究所・国立歴史民俗博物館、「歴史文化資料保全の大学・共同利用機関ネットワーク事業」に関する連携・協力協定を締結
Posted 2017年6月13日
https://current.ndl.go.jp/node/34153
福島大学、国立歴史民俗博物館と、歴史文化資料保全の大学・共同利用機関ネットワーク事業に関し、連携・協力に関する協定を締結
Posted 2018年9月10日
https://current.ndl.go.jp/node/36629