【イベント】シンポジウム「著作権延長後の世界で、我われは何をすべきか」(1/10・東京)

2019年1月10日、東京ウィメンズプラザにおいて、青空文庫、本の未来基金、デジタルアーカイブ学会、クリエイティブ・コモンズ・ジャパン、インターネットユーザー協会、thinkCによる共催のシンポジウム「著作権延長後の世界で、我われは何をすべきか」が開催されます。

開催趣旨によれば、同シンポジウムはTPP11が12月30日に発行し、2016年の改正著作権法も同日施行されることで、著作権保護期間が著作者の死後70年原則に延長されることを受け開催されるものとのことです。延長に至った経緯を非難するのではなく、過去の作品の保存、継承、新たな創造・ビジネス・教育・研究開発のために、「延長後の世界」でできることについて、政策のビジョンや政策形成のありかた、個別の対策などを考える、とされています。

当日のプログラムは以下の通りです。入場は無料ですが、事前にWebフォームからの申し込みが必要です。

・基調スピーチ 中山信弘氏(東京大学名誉教授、元クリエイティブ・コモンズ・ジャパン代表)

・報告「期間延長問題の経緯」 福井健策氏(弁護士、thinkC世話人)

・ライトニングトーク「今後我々に何ができるか/すべきか」
 ・「最終20年アーカイブ可能化条項」 生貝直人氏(東洋大学准教授、デジタルアーカイブ学会理事)
・「今後の青空文庫について」 大久保ゆう氏(青空文庫)
・「クリエイティブコモンズの更なる普及」 渡辺智暁氏(クリエイティブ・コモンズ・ジャパン(NPO法人コモンスフィア)理事長)
・「図書館からの家庭配信などの提案」 赤松健氏(漫画家、日本漫画家協会理事)
・「オーファン問題をどう解決して行くか」 瀬尾太一氏(写真家、日本複製権センター代表理事)
・「ブロックチェーン/リーガルテックは著作権管理を変えるか?」 永井幸輔氏(弁護士、クリエイティブ・コモンズ・ジャパン(NPO法人コモンスフィア))

・総括シンポジウム「個別対策と今後の政策形成」

シンポジウム「著作権延長後の世界で、我われは何をすべきか」
http://thinktppip.jp/?p=853

参考:
E2060 – TPP11整備法の成立と図書館:保護期間延長問題を中心に カレントアウェアネス-E No.355 2018.10.04
http://current.ndl.go.jp/e2060

TPP11協定が2018年12月30日に発効
Posted 2018年10月31日
http://current.ndl.go.jp/node/36945

本の未来基金、「著作権保護期間延長に関する「本の未来基金」の考え」を公表
Posted 2018年11月14日
http://current.ndl.go.jp/node/37033

CA1835 – デジタルアーカイブと利用条件 / 生貝直人 カレントアウェアネス No.322 2014年12月20日
http://current.ndl.go.jp/ca1835