2018年4月26日、国立研究開発法人科学技術振興機構(JST)が、J-STAGE搭載データの長期的保存と安定的提供を目的に、電子学術情報アーカイブPorticoのダークアーカイブサービスの提供を10月から開始すると発表しました。
ダークアーカイブを導入していることをジャーナル登録の条件とする海外の文献検索サービスが増えており、ダークアーカイブ導入がジャーナルの信用性を示す要件となりつつあることから開始するもので、サービスの復旧に90日以上が見込まれる場合、Porticoにアーカイブしたコンテンツが公開されることになります。
J-STAGEの「編集搭載システム」にPorticoでの公開可否の設定項目が追加されており、J-STAGEで学術誌を公開している組織・団体は6月30日までに設定内容の確認・変更が必要と説明されています。Porticoのダークアーカイブサービスを利用するにあたっての追加の費用負担は不要です。
ダークアーカイブサービスの提供開始について [PDF:3ページ](JST,2018/4/26)
https://www.jstage.jst.go.jp/static/files/ja/pub_darkarchive_release.pdf
ダークアーカイブ設定の確認・変更の手順 [PDF:13ページ]
https://www.jstage.jst.go.jp/static/files/ja/pub_darkarchive_work.pdf
参考:
科学技術振興機構、J-STAGEの画面リニューアルを発表
Posted 2017年11月27日
http://current.ndl.go.jp/node/35058
電子学術情報アーカイブのPortico、保存したファイルの容量が400TBに
Posted 2017年5月10日
http://current.ndl.go.jp/node/33970
CA1597 – 動向レビュー:電子ジャーナルのアーカイビングー海外の代表的事例から購読契約に与える影響までー / 後藤敏行
カレントアウェアネス No.288 2006年6月20日
http://current.ndl.go.jp/ca1597
E2018 – 「学術出版における透明性の原則と優良事例」第3版が公開
カレントアウェアネス-E No.345 2018.04.19
http://current.ndl.go.jp/e2018