アジア財団(Asia Foundation)が、2018年3月29日にウェブサイトで公開した記事で、若者の人身売買の危険性への意識を高めるために、ミャンマー図書館協会(MLA)と連携して2016年から行なっているパイロットプロジェクトを紹介しています。
ミャンマーでは人身売買の多発が問題となっており、若者に対して知識と技能を提供することでその危険性を減らすとともに、労働のために移住するにあたっては、情報に基づいた意志決定ができるよう支援することが目的とのことです。
プログラム開始後、国内10の町の39の図書館で、「人身売買と危険な移住」「自己啓発」をテーマとしたカリキュラムが実施され、その後、情報教育省傘下の情報広報局及び地域の図書館を通じてこの事業を拡大させ、2017年末時点で500人の若者が同プログラムに参加したことが紹介されています。
Can Myanmar’s Libraries Help Combat Human Trafficking?(Asia Foundation,2018/3/28)
https://asiafoundation.org/2018/03/28/can-myanmars-libraries-help-combat-human-trafficking/
参考:
ミャンマーの総選挙に先立ち、図書館員が、選挙のロールプレイングのためアウトリーチ活動を実施
Posted 2015年11月16日
http://current.ndl.go.jp/node/29980
E1536 – ミャンマーの図書館事情:アジア財団レポートより
カレントアウェアネス-E No.254 2014.02.20
http://current.ndl.go.jp/e1536