OCLC Research、研究情報管理における永続的識別子の役割に関する現状調査報告書を公開

2017年12月7日、OCLC Researchが、報告書“Convenience and Compliance: Case Studies on Persistent Identifiers in European Research Information Management”を公開しました。

大学図書館や研究図書館の管理職者に対して、欧州における研究情報管理(RIM)分野で新たに発生した実務や基盤に関する情報を提供することを目的に作成されたもので、特に、個人及び組織の永続的識別子の現在及び将来の役割について扱ったものです。

具体的には、フィンランド・ドイツ・オランダの大学、国立図書館、情報通信技術関連組織の実務者・関係者への調査及び半構造化インタビューを通じて、RIMの実践や、集団規模でのRIM活動やデータ集約促進のための永続的識別子の役割を調べたもので、欧州研究図書館協会(LIBER)との共同研究の一環として行われました。

報告書は、最新研究情報(CRIS)システムが、多くの種類のデータや出版物に関する情報を集約し、大規模で複雑な学術コミュニケーションという現状の中で、相互運用のための重要な結節点としての機能を果たしているという、急速に変わりゆくRIMの現状を示しています。

News(OCLC Research)
http://www.oclc.org/research/news.html
※「Convenience and Compliance: Case Studies on Persistent Identifiers in European Research Information 07 December 2017」とあります。

Convenience and Compliance: Case Studies on Persistent Identifiers in European Research Information Management(OCLC Research)
http://www.oclc.org/research/publications/2017/oclcresearch-convenience-compliance-rim-europe.html

参考:
OCLC Research、図書館による研究情報管理の遂行を支援する報告書を公開
Posted 2017年10月30日
http://current.ndl.go.jp/node/34911

OCLC Researchと欧州研究図書館協会、欧州の研究情報管理基盤での永続的識別子の採用と統合に関する共同調査を開始
Posted 2017年6月14日
http://current.ndl.go.jp/node/34167

E1666 – リポジトリの相互運用性:研究情報とオープンアクセスを繋ぐ
カレントアウェアネス-E No.279 2015.04.09
http://current.ndl.go.jp/e1666

E1791 – 欧州におけるCRISと機関リポジトリの連携の現状
カレントアウェアネス-E No.302 2016.04.28
http://current.ndl.go.jp/e1791