OCLC ResearchとeuroCRIS、世界の研究情報管理(RIM)の現状調査報告書を公開

2018年12月4日、OCLC Researchは、欧州の研究情報システムに関するコミュニティeuroCRISと共同で、報告書“Practices and Patterns in Research Information Management: Findings from a Global Survey”の公開を発表しました。

2017年10月から2018年2月までオンライン調査により、世界の研究機関における研究情報管理(RIM)の現状を調査したもので、44か国から381の回答を得てまとめたものです。

報告書は、システム内システム外双方で相互運用性が喫緊の課題であるとみなし、相互運用性を促進するために識別子・標準・プロトコルの利用が如何に友好であるかを示しているほか、RIMシステムと機関リポジトリの機能的な統合が増加しており、組織的なRIM活動のため研究支援室や図書館を含む多様な関係者から成るチームによる支援へのニーズが増していることが示されています。

OCLC ResearchとeuroCRISでは、調査を継続し、世界の研究コミュニティに情報を提供するため、RIMの実践の進化に係る長期的なデータと知見を集めていくとしています。

OCLC Research and euroCRIS release report on international research information management practices(OCLC,2018/12/4)
https://www.oclc.org/en/news/releases/2018/20181204-oclc-research-eurocris-release-report-international-research-information-management-practices.html

Practices and Patterns in Research Information Management: Findings from a Global Survey(OCLC Research)
https://www.oclc.org/research/publications/2018/oclcresearch-practices-patterns-research-information-management/report.html

参考:
OCLC Research、研究情報管理における永続的識別子の役割に関する現状調査報告書を公開
Posted 2017年12月20日
http://current.ndl.go.jp/node/35204

OCLC Research、図書館による研究情報管理の遂行を支援する報告書を公開
Posted 2017年10月30日
http://current.ndl.go.jp/node/34911