2021年11月付けで、OCLC Researchが、米国の研究情報管理(RIM)に関する報告書“Research Information Management in the United States”を公開しました。同報告書は、“Findings and Recommendation”と“Case Studies”の2パートで構成されています。
“Findings and Recommendation”では、“Case Studies”の内容を踏まえ、米国におけるRIMの概要と、メタデータの活用・戦略報告や意思決定支援をはじめとしたRIMの活用事例、RIMシステムの枠組みがまとめられています。また、意思決定者向けの推奨事項として、データのキュレーションへの投資、永続的識別子の採用支援、システム導入には時間・労力がかかると認識すること、組織横断的チームの支援、専門人材への投資、研究情報を組織のデータ管理の取組に含めるといったことを示しています。
“Case Studies”では、米国の大学、研究機関合計6機関の事例が紹介されています。各機関の概要、RIMの活用事例・システム、今後等がまとめられています。
Research Information Management in the United States(OCLC Research)
https://www.oclc.org/research/publications/2021/oclcresearch-rim-united-states.html
Findings and Recommendations [PDF:40ページ]
https://www.oclc.org/content/dam/research/publications/2021/oclcresearch-rim-in-us-part-one-findings-a4.pdf
Case Studies [PDF:92ページ]
https://www.oclc.org/content/dam/research/publications/2021/oclcresearch-rim-in-us-part-two-case-studies-a4.pdf
参考:
OCLC ResearchとeuroCRIS、世界の研究情報管理(RIM)の現状調査報告書を公開
Posted 2018年12月5日
https://current.ndl.go.jp/node/37159
OCLC Research、研究情報管理における永続的識別子の役割に関する現状調査報告書を公開
Posted 2017年12月20日
http://current.ndl.go.jp/node/35204
OCLC Research、図書館による研究情報管理の遂行を支援する報告書を公開
Posted 2017年10月30日
http://current.ndl.go.jp/node/34911