図書館や文書館等で所蔵している過去の人物(団体、家族)についての記録やコレクションの情報を利用し、それらの人物の「ソーシャルネットワーク」を構築するSNAC(Social Networks and Archival Context)を連携して運営している機関のうちの1つである米国国立公文書館(NARA)のFerriero館長の2017年12月5日付けのブログで、同プロジェクトのフェーズⅡの開始が紹介されています。
SNACは米・バージニア大学図書館を中心に、NARAのほか、米・バージニア大学人文科学高度技術研究所(IATH)、米・カリフォルニア大学バークレー校情報学大学院、米・カリフォルニアデジタルライブラリ(CDL)が運営しています。
フェーズⅡの期間は2017年11月から2019年10月までで、協力機関もフェーズⅠの17館から29館に拡大されているほか、さらなる参加も呼び掛けられています。
フェーズⅡでは社会的目標と技術的目標の解決が目指されており、社会的目標としては、長期的な持続可能性を確保するためのビジネスモデルの開発や編集方針・基準の開発等が、技術的目標としては、データ提供機関がSNACへデータを投入する際のツールの開発、永続的識別子の付与、歴史研究のためのツールの強化等があげられています。
Social Networks and Archival Context (SNAC), Phase II (November 2017-October 2019)(AOTUS BLOG,2017/12/5)
https://aotus.blogs.archives.gov/2017/12/05/social-networks-and-archival-context-snac-phase-ii-november-2017-october-2019/
Social Networks and Archival Context Cooperative(University of Virginia Libaray,2017/10/24)
http://news.library.virginia.edu/2017/10/24/social-networks-and-archival-context-cooperative/
Social Networks and Archival Context(SNAC)
http://snaccooperative.org/
参考:
アーカイブ資料を用いて過去の人物の「ソーシャルネットワーク」を構築する取り組み(米国)
Posted 2011年11月10日
http://current.ndl.go.jp/node/19486