2017年11月9日、オープンアクセス(OA)誌eLifeは新たなにスウェーデンの助成機関、クヌート・アンド・アリス・ヴァレンベリ財団がeLifeの取り組みに参加することを発表しました。
eLifeは英国のウェルカムトラスト、米国のハワードヒューズ医学研究所、ドイツのマックスプランク協会が創刊した、研究成果公開体制の改革を目指すOA誌です。近年ではオープンソースの出版システム・モジュール開発にも注力しています。
クヌート・アンド・アリス・ヴァレンベリ財団はスウェーデンの資産家、ヴァレンベリ家が設立した財団の一つで、教育・研究分野に対し年間240億スウェーデン・クローナ(約3,250億円)を助成する、ヨーロッパで最も大きい民間助成団体のうちの一つでもあります。同財団は2018年からeLifeに参加し、4年間で2,900万スウェーデンクローナ(約3億9千万円)を拠出するとしています。
eLife welcomes the Knut and Alice Wallenberg Foundation as a new funder-partner(eLife、2017/11/9付け)
https://elifesciences.org/for-the-press/63ec1698/elife-welcomes-the-knut-and-alice-wallenberg-foundation-as-a-new-funder-partner
参考:
英米独の研究助成機関による生命科学分野のオープンアクセス誌“eLife”が正式創刊
Posted 2012年12月14日
http://current.ndl.go.jp/node/22524
eLifeの論文出版にかかるコストは1本あたり14,000ドル?(記事紹介)
Posted 2014年8月19日
http://current.ndl.go.jp/node/26831
オープンアクセス誌“eLife”、2017年から論文掲載料を設定
Posted 2016年10月3日
http://current.ndl.go.jp/node/32660