2016年9月29日、オープンアクセス誌“eLife”は、2017年1月1日から論文掲載料$2,500を設定すると発表しています。
同誌は、2012年に英国のウェルカムトラスト、米国のハワードヒューズ医学研究所、ドイツのマックスプランク協会の3つの研究助成機関によって創刊され、10年間にわたり資金提供を受けることになっています。当初5年は出版費用の全てをこの助成金で賄っていましたが、後の5年では出版点数の増大に伴う費用や、新しいオープンソースの製品開発・サービスの改善に充てるとしています。
同誌の2017年の1記事当たり費用は約£3,085で、固定費£1,287、限界費用£1,798(編集者への支払、オンラインシステム費用、スタッフ及び外注費用、手数料免除と収集費用)と推定しています。また、$2,500は、競合雑誌のScience Advancesの$4,600や、Nature Communicationsの$5,200に比べて安価であるとのことです。
Inside eLife: Setting a fee for publication(eLife、2016/9/29)
https://elifesciences.org/elife-news/inside-elife-setting-fee-publication
Open-access journal eLife to start charging fees(Nature、2016/9/29)
http://www.nature.com/news/open-access-journal-elife-to-start-charging-fees-1.20700
参考:
オープンアクセス誌“eLife”が、論文公開後に著者が情報を追記できる“Advancing research”を開始
Posted 2014年8月22日
http://current.ndl.go.jp/node/26856
eLifeの論文出版にかかるコストは1本あたり14,000ドル?(記事紹介)
Posted 2014年8月19日
http://current.ndl.go.jp/node/26831
英米独の研究助成機関による生命科学分野のオープンアクセス誌“eLife”が正式創刊
Posted 2012年12月14日
http://current.ndl.go.jp/node/22524