新発田市立図書館(新潟県)、「新発田市立歴史図書館」の整備計画を公開

新潟県の新発田市立図書館が、2018年度に開館を予定している新発田市立歴史図書館の整備計画を発表しています。

現・図書館において、歴史資料・郷土資料が増加し、分散管理しなければいけない状況となっていることに対応するため、2016年7月に図書館の一般室・児童室・分館支援機能が駅前複合施設に移設されたことにあわせ、旧館を改修し、歴史資料・郷土資料を所蔵する歴史図書館として整備、運営するものです。

歴史図書館は、現・図書館が所蔵する歴史資料・郷土資料を引き継ぐだけではなく、歴史資料を所蔵する館外の個人・団体と連絡を密にして情報共有を進めて資料の散逸を防ぐとともに、資料保存のアドバイスや寄贈の受け入れを通じて市全体の歴史資料保存に関するセンターとなることや、新たに発行される郷土資料の継続的な収集を目指すとされています。

また、収集した資料の閲覧や、研究・学習のためのスペースが用意されるほか、レファレンス機能の強化、周辺施設との連携が謳われており、子どもが地元の歴史に触れるための企画の実施や、地域を知る楽しみをもとにしたコミュニティや賑わいを創出することも方針として掲げられています。

新発田の歩み 学ぶ拠点に 「歴史図書館」18年度開館予定(新潟日報,2017/2/3)
http://www.niigata-nippo.co.jp/news/local/20170203305549.html

「新発田市立歴史図書館整備計画」の公開について (新発田市立図書館,2016/12/3)
http://www.lib-shibata.jp/adiary/adiary.cgi/0123

新発田市立歴史図書館整備計画(新発田市教育委員会)
http://www.lib-shibata.jp/adiary/public/image/topics/201612/%E6%AD%B4%E5%8F%B2%E5%9B%B3%E6%9B%B8%E9%A4%A8%E6%95%B4%E5%82%99%E8%A8%88%E7%94%BB.pdf

参考:
小諸市(長野県)、小諸市古文書調査室を開設
Posted 2017年1月10日
http://current.ndl.go.jp/node/33223

E1835 – 持続的な地域資料保全活動を行うために必要なことは(米国)
カレントアウェアネス-E No.310 2016.09.01
http://current.ndl.go.jp/e1835

CA1846 – 研究文献レビュー:地域資料サービス / 竹田芳則
カレントアウェアネス No.323 2015年3月20日
http://current.ndl.go.jp/ca1846

CA1876 – 動向レビュー:公立図書館における住民との協働による地域資料サービスの構築 / 相宗大督
カレントアウェアネス No.328 2016年6月20日
http://current.ndl.go.jp/ca1876