2016年7月12日、ニューヨーク公共図書館(NYPL)が、同館が提供する電子書籍のブラウジング・貸出・閲覧が容易にできるアプリ“SimplyE”(iOS、Android)の提供を開始しました。
アプリはオープンソースのソフトウェアを用いて開発されており、ウェブブラウザ版は現在開発中とのことです。
“SimplyE”開発のために用いられた技術は、低所得層の子どもが無料で電子書籍を閲覧できるようにする取組み・アプリである“Open eBooks”の強化にも使われました。
また音声読み上げ機能を追加することでプリントディスアビリティのある利用者でも利用可能とすることがアプリ開発チームの優先事項であるとされ、現在、全米視覚障害者連合(NFB)、ベネテク、National Center for Accessible Media、米国デジタル公共図書館(DPLA)と共同で、“SimplyE”“Open eBooks”が将来的に全ての業界標準を上回るように活動しており、また、デバイスに組み込まれた機能と互換性を持つコンテンツの制作を出版社とプロバイダに求めているとのことです。
The New York Public Library Makes It Easier Than Ever To Borrow Free eBooks with New App SimplyE(NYPL,2016/7/12)
https://www.nypl.org/press/press-release/july-12-2016/new-york-public-library-makes-it-easier-ever-borrow-free-ebooks-new
SimplyE(iOS,Android)
https://itunes.apple.com/us/app/nypl-simplye/id1046583900
https://play.google.com/store/apps/details?id=org.nypl.simplified.simplye
参考:
低所得層の子どもを対象に電子書籍を提供する取組み“Open eBooks”がサービスを開始(米国)
Posted 2016年2月25日
http://current.ndl.go.jp/node/30825