国際図書館連盟(IFLA)、インターネットガバナンスに関する“Global Commission on Internet Governance”のレポートに賛意を表明

インターネットガバナンスに関する戦略的な将来ビジョンを策定、推進するための組織“Global Commission on Internet Governance”(GCIG)が発表した、あらゆる当事者に向け、持続可能かつ民主的なインターネットに寄与するためのビジョンを示したレポート“One Internet”における図書館の役割に関し、国際図書館連盟(IFLA)が意見を表明しています。

・図書館がインターネットアクセスを保証する役割を果たし、特に難民のアクセスを保障するべきであること

・プライバシーや「忘れられる権利」など、インターネットポリシー

などの点に関し、IFLAのこれまでの声明、見解等に沿うものであるとし、賛意を表明しています。

GCIGは、カナダに拠点を置く国際ガバナンスイノベーションセンター(Centre for International Governance Innovation :CIGI)と、チャタムハウス(王立国際問題研究所(Royal Institute of International Affairs))の2つのシンクタンクにより2014年1月に設立されました。“One Internet”は、GCIGによる2年間の検討内容をまとめた最終報告書で、2016年6月21日に開催されたOECDのデジタル経済に関する閣僚級会合の記者会見でも公開が発表されました。

Global Commission Recommends Governments to Invest in Public Access in Libraries
http://www.ifla.org/node/10551

GCIG Final Report & Recommendations(GCIG, 2016/6/20)
https://www.ourinternet.org/news/press/gcig-final-report-recommendations-faq

New report to chart the future of the Internet(GCIG, 2016/6/1)
https://www.ourinternet.org/news/press/new-report-chart-future-internet

World must act faster to harness potential of the digital economy(OECD, 2016/6/22)
http://www.oecd.org/newsroom/world-must-act-faster-to-harness-potential-of-the-digital-economy.htm

参考:
国際図書館連盟(IFLA)、『インターネット宣言2014』を公開
Posted 2014年11月26日
http://current.ndl.go.jp/node/27507

E1801 – 「忘れられる権利」と国際図書館連盟(IFLA)
カレントアウェアネス-E No.304 2016.06.02
http://current.ndl.go.jp/e1801

E1763 – 国連2030アジェンダと図書館:IFLAのツールキット
カレントアウェアネス-E No.297 2016.02.04
http://current.ndl.go.jp/e1763