2016年6月20日、研究データ同盟(RDA)と国際科学会議世界科学データシステム(ICSU-WDS)が、研究データと論文の関連情報を情報交換するための新しい国際的な総合運用性フレームワーク“Scholix”を発表しています。
フレームワークは、概念モデル、情報モデル、情報標準及びエンコーディングガイドライン、交換プロトコルのためのオプション、から構成され、(1)データおよび文献の可視性や発見可能性の拡大(2)データを再利用可能な状況にする(3)クレジット帰属メカニズムの支援、を主要な目的としており、ディスカバリーサービス・インパクトファクターといった第三者によるサービスでも活用できるように設計されています。
このフレームワークは、RDAとICSU-WDSのData Publishing Servicesが、Crossref、DataCite、OpenAIRE、PANGAEA、International STM Association、Australian National Data Service、Elsevierと共同でおこなったワーキンググループの成果です。
Crossref、DataCite、OpenAIREでは、既に、このフレームワークを用いたサービスの開発を進めていると発表されています。
RDA and ICSU-WDS Announce the Scholix Framework for Linking Data and Literature (RDA,2016/6/20)
https://rd-alliance.org/rda-and-icsu-wds-announce-scholix-framework-linking-data-and-literature
https://rd-alliance.org/sites/default/files/attachment/RDA_Press_Release_Scholix_Framework_190616_0.docx
Scholix
http://www.scholix.org/home
参考:
CA1849 – DataCite:国立図書館×DOI×研究データ / 福山樹里
カレントアウェアネス No.324 2015年6月20日
http://current.ndl.go.jp/ca1849