単なる“金もうけ”の疑いのある、いわゆる「ハゲタカ出版」のリストを作成しているJeffrey Beall氏が、自身のブログに学術出版界の中で成長し続ける「闇経済」の状況を述べた記事”The Growing Parallel Economy in Scholarly Publishing”を掲載しています。
同記事では学術出版界における「闇経済」はハゲタカ出版や怪しげな評価指標を提供する企業等によって構成されるとしていますが、新たにDOIを模した識別子を提供する企業が現れたことを紹介しています。
当該識別子はSOI(Scientific Object Identifier)と名付けられ、25の出版社が導入し、Registration Agency(RA)まで存在するとされています。
The Growing Parallel Economy in Scholarly Publishing(The Scholarly Open Access、2016/1/21付け)
http://scholarlyoa.com/2016/01/21/the-growing-parallel-economy-in-scholarly-publishing/
参考:
ハゲタカ出版の雑誌に論文を発表しているのはどんな人?(文献紹介)
Posted 2014年11月11日
http://current.ndl.go.jp/node/27409
ハゲタカ出版がインドの魚類学に与える影響(文献紹介)
Posted 2014年9月30日
http://current.ndl.go.jp/node/27126
CA1829 – 査読をめぐる新たな問題 / 佐藤翔 カレントアウェアネス No.321 2014年9月20日
http://current.ndl.go.jp/ca1829