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ハゲタカ出版の雑誌に論文を発表しているのはどんな人?(文献紹介)

Journal of the Association for Information Science and Technology誌に掲載予定の論文、”Who publishes in “predatory” journals?”の早期公開版が、2014年11月6日付けで同誌のWebサイトで公開されています(本文は有料)。著者は米インディアナ大学のJingfeng Xia氏らです。

この論文では論文処理費用(APC)を得ることだけを目的に、まともな査読をせずに論文を掲載する、いわゆる「ハゲタカ出版」の雑誌に論文を発表している著者の特徴を明らかにすることを目的に、ハゲタカ出版の雑誌に論文を発表している著者と、著名なオープンアクセス雑誌に論文を発表している著者の経歴を比較・分析しています。その結果、両者の間には統計的にはっきりとした違いがあり、ハゲタカ出版の雑誌で論文を発表している著者の多くは若く、経験の浅い、発展途上国の研究者であったとのことです。

Xia, J., Harmon, J. L., Connolly, K. G., Donnelly, R. M., Anderson, M. R. and Howard, H. A. (2014), Who publishes in “predatory” journals?. Journal of the Association for Information Science and Technology. doi: 10.1002/asi.23265
http://onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1002/asi.23265/abstract

参考:
ハゲタカ出版がインドの魚類学に与える影響(文献紹介)
Posted 2014年9月30日
http://current.ndl.go.jp/node/27126

単なる“金もうけ”の疑いのあるオープンアクセス出版社のリスト(2014年版)
Posted 2014年1月7日
http://current.ndl.go.jp/node/25205

CA1829 - 査読をめぐる新たな問題 / 佐藤翔 カレントアウェアネス No.321 2014年9月20日
http://current.ndl.go.jp/ca1829

オープンアクセスメガジャーナルに論文を発表しているのはどんな人?(文献紹介)
Posted 2014年4月22日
http://current.ndl.go.jp/node/25983