韓国国立中央図書館(NLK)、「国立中央図書館協力セミナー」を開催 公共図書館協力業務功労賞、図書館障害者サービス優秀事例・책나래サービス(郵送貸出サービス)優秀図書館の授賞式も実施

2015年11月17日、韓国国立中央図書館(NLK)において「国立中央図書館協力セミナー」が開催されたとのことです。

同セミナーは、全国の公共図書館の協力活動の活性化のための経験と情報を共有する場所として、全国の公共図書館長をはじめとする市・道の自治体や教育委員会の図書館担当者など200人余りが参加する集まりです。

講演や事例紹介のほか、2015年公共図書館協力業務功労賞、第8回図書館障害者サービス優秀事例・책나래サービス(郵送貸出サービス)優秀図書館の授賞式などが行われるとのことで、2015年公共図書館協力業務功労賞の文化体育観光部長官表彰の団体賞は、ソウル市の鍾路図書館と全羅南道の木浦公共図書館が選ばれたとのことです。

鍾路図書館は、ソウル市鍾路区地域のソウル市教育庁傘下のネットワークを拡大させ、公共図書館を初め、自治区・小さな図書館(작은도서관)・学校図書館・生涯学習機関・関連機関など100余りの地域機関の網羅的な協力ネットワークを構築し、300余りの協力事業を実施した点が評価されたとのことです。

木浦公共図書館は、全羅南道教育庁の中心図書館として教育文化会館・学校図書館・大学図書館・関係機関などとの業務協力のための担当職員を指定して、道単位、圏域単位、地域単位といった多様な協力ネットワークを弾力的に構成し、連携事業を活発に行ったことが評価されたとのことです。

これ以外に、国立中央図書館長賞は、仁川広域市北区図書館、光州中央図書館、天安市情報教育院中央図書館、浦項市立図書館、梁山市立図書館が受賞したとのことです。受賞機関は、公共・大学・学校図書館や小さな図書館(작은도서관)など地域社会と地域社会団体との協力を通して、情報弱者に対して読書振興プログラムや生涯学習支援など公共図書館の発展と利用者サービスの向上に貢献したと認定されたとのことです。

また今年からは、新しく、公共図書館の資料共同活用サービスの「“本の海”国家相互貸借サービス」と協力型オンライン知識情報サービス「司書に聞いてください」の優秀機関に特別賞を授与するとのことで、前者にはソウル市の開浦図書館が、後者にはソウル市の正読図書館が選ばれたとのことです。

図書館障害者サービス優秀事例の今年の最優秀賞は、地域の特別支援学校と協力して、ヒーリング文学紀行、障害認識プログラム等を実施しているソウル市の江西区立곰달래図書館が選ばれたとのことです。

また、羅州市南平公共図書館による院内学級と障害者が一緒に行なった読後プログラム、大邱保明学校図書館の教科連携「本の中に道がある」プログラムが優秀賞に選ばれたほか、仁川広域市栗木図書館の「本を通じたコミュニケーション・配慮・共感」プログラム、ソウル市하상視覚障害者図書館の親子を幸せにつなぐ「本を読んでくれる家族」、富川市해밀図書館の障害者情報アクセシビリティの向上と読書環境改善事例が奨励賞を授与されるとのことです。

도서관 상생 모델을 소개합니다~ 17일(화) 공공도서관 협력세미나서 도서관협력, 장애인·책나래서비스 우수사례 등 표창(NLK,2015/11/16)
http://www.nl.go.kr/nl/commu/libnews/article_view.jsp?board_no=8261&notice_type_code=3&cate_no=0

参考:
韓国国立中央図書館(NLK)の国立障害者図書館、障害者に対する郵送貸出サービス「책나래サービス」の2015年度の優秀図書館を発表
Posted 2015年10月8日
http://current.ndl.go.jp/node/29605

韓国国立中央図書館、デジタルレファレンスサービスを協同型に移行
Posted 2008年5月15日
http://current.ndl.go.jp/node/7831

「小さな図書館」支援事業の開始(韓国)
Posted 2006年7月20日
http://current.ndl.go.jp/node/4301