学業の成功とキャンパス活動への参加:二つの大学における図書館利用状況からの考察(文献紹介)

米国の大学・研究図書館協会(ACRL)刊行のオープンアクセス誌“College & Research Libraries”(C&RL)の87巻3号に、米国の大学生の学業の成功と大学図書館の利用との関係に関する論文“Academic Success and Campus Engagement: Insights from Library Usage at Two Universities”が掲載されています。著者は、米・イリノイ大学シカゴ校図書館のJung Mi Scoulas氏等です。

学生が学業の成功をどう定義しているか、また学生の図書館利用を含むキャンパス活動への参加が学業の成功とどのように関係しているかについて明らかにすることを目的として、イリノイ大学シカゴ校と米・ノーザンイリノイ大学の学生を対象に2024年に実施したアンケート調査の結果が報告されています。

主に次のような結果が示されています。
・学生は、学業の成功を、単に良い成績を取ることを最も重視しつつも、学業・生活・その他の責任のバランスを取り、個人的な充足感を得て、努力することであると定義している。
・図書館は、キャンパス内の施設の中で最も利用頻度が高く、学生の活動における中心的な拠点である。
・学生は、図書館を学業目的だけでなく、休息や交流といった目的のためにも利用している。
・図書館を利用する学生は、目標管理を行い、集中力を維持し、効果的に協働し、必要な時に他者に助けを求める傾向が強い。
・情報リテラシーに対する自信が高い学生ほど、GPA(成績評定値)も高い。

Scoulas, Jung M.; De Groote, Sandra L.; Shotick, Kimberly; Christensen, Ian; Yu, Yishan. Academic Success and Campus Engagement: Insights from Library Usage at Two Universities. College & Research Libraries, 2026, 87(3).
https://doi.org/10.5860/crl.87.3.376

参考:
学部生の成功に対する図書館利用教育の影響(文献紹介) [2021年01月05日]
https://current.ndl.go.jp/car/42912