2014年12月19日、ユネスコ(UNESCO)が、研究者と図書館員のそれぞれを対象としたオープンアクセス(OA)のためのテキストを刊行したと発表しています。
ユネスコは科学的な情報や研究へのオープンなアクセスを推進しており、図書館や情報の専門家、研究者の能力向上のため、マニュアルを作成したとのことです。図書館員を対象とした“Open Access for Library Schools”はOAの歴史やそのインパクト、権利管理等の課題等のOAの概要、OAのインフラ、資源の最適化、相互運用性や検索などの4つの課程から構成されているとのことです。研究者を対象した“Open Access for Researchers”は、学術コミュニケーション、オープンであること(openness)やOAのコンセプト、知的財産権、研究評価指標などを取り扱っているとのことです。
現在は、メールでの入手依頼の方法が示されていますが、いずれダウンロード可能になる予定とのことです。
UNESCO launches Open Access Curricula for Researchers and Librarians(UNESCO, 2014/12/19)
http://www.unesco.org/new/en/communication-and-information/resources/news-and-in-focus-articles/all-news/news/unesco_launches_open_access_curricula_for_researchers_and_librarians/
関連:
Global Open Access Portal(UNESCO)
http://www.unesco.org/new/en/communication-and-information/portals-and-platforms/goap/access-by-region/
参考:
E1287 – ユネスコがOAポリシー策定を支援するガイドラインを発表
カレントアウェアネス-E No.214 2012.04.26
http://current.ndl.go.jp/e1287
ユネスコ、世界中のオープンアクセス情報をまとめた“Global Open Access Portal”を開設
Posted 2011年11月4日
http://current.ndl.go.jp/node/19459