英国の読書関連団体Booktrustが、2014年3月11日、英国の成人の読書習慣に関する調査報告書“Booktrust Reading Habits Survey 2013”を公開しました。この調査は、Booktrustが調査会社のDJS Researchに委託して実施したもので、1,500人に対する電話調査の結果をまとめたものです。サマリーでは以下のような数値が示されています。
・18%が本を読まず、まだ71%が電子書籍を読まない。
・20%が本を購入しない。
・36%は本を読み始めてもすぐに飽きる。また35%は読む時間がない。
・56%は、インターネットやコンピュータが今後20年のうちに本にとって代わると考えており、特に18歳から30歳の年齢の人は64%がそのように考えている。
・27%が本を読むよりインターネットやソーシャルメディアを好んでおり、特に18歳から30歳の年齢の人は56%がそうである。
・45%は本を読むよりテレビやDVDを好んでいる。
このほか、貧困との相関などについても数値が示されています。
Booktrustは同時に、英国シェフィールド大学に委託してまとめられた文献等の調査報告書“Attitudes to Reading and Writing and their Links with Social Mobility 1914–2014 An Evidence Review”(2014年2月付け)を公表しています。
Research findings – two nations: the ‘Reading Divide'(Booktrust, 2014/3/11)
http://www.booktrust.org.uk/news-and-blogs/news/267/
報道:
England ‘divided into readers and watchers’(BBC, 2014/3/11付け)
http://www.bbc.com/news/education-26515836