2016年2月10日、英国の読書関連団体Booktrustが、子どもの楽しみのための読書や家庭での保護者との読書に焦点をあてて幼児のデジタルメディアや電子書籍の利用実態を調査した報告書“The digital reading habits of children”を発表しています。
英・オープン大学と共同で実施した同調査は、保護者の読書活動と、0から8歳児の子どもの読書活動に対する保護者の認識を調査したもので、英国の子ども(男児:825名、女児:685名)の保護者1,511名(母:886名、父:625名)を対象に、オンラインおよび電話によって実施したとのことです。
調査結果の特徴としては、
・子どもの読書のためのフォーマットとしては冊子体の書籍が好まれる。
・高度にデジタル化された家庭であっても、子どもの読書には冊子体の書籍を用いる。
・子どもがページをめくり、自分の本を持ち、図書館から本を選ぶのを好むことが、楽しみのための読書のために電子書籍より冊子体の書籍を好む理由に含まれる。
・多くの保護者は子どもがインタラクティブな電子書籍を用いることに不安を感じていて、不安を感じていない両親は8%に過ぎない。
・保護者はインタラクティブな電子書籍についてのアドバイスを求めている。
があげられるとのことです。
Families embrace digital technology but children prefer print books to e-books(BookTrust,2016/2/10)
http://www.booktrust.org.uk/news-and-blogs/news/1371
The digital reading habits of children
http://www.booktrust.org.uk/usr/library/documents/main/final-digital_reading_survey-11.2.pdf