アフガニスタンにおける紛争犠牲者の物語等を保存するオンラインミュージアム“Afghanistan Memory Home”(記事紹介)

2024年12月10日付けで、米国の公共ラジオ局NPRのウェブサイトに、アフガニスタンにおける紛争犠牲者の物語を保存し、その記憶を追悼することを目的としたオンラインミュージアム“Afghanistan Memory Home”に関する記事“An Afghan museum that buried its artifacts after Taliban takeover is reborn online”が掲載されています。

オンラインミュージアム“Afghanistan Memory Home”は、非営利団体“Afghanistan Human Rights and Democracy Organization(AHRDO)”により開設されました。アフガニスタン人犠牲者のデータベース、アフガニスタンにおけるこれまでの紛争の経緯や被害情報などのほか、紛争犠牲者の持ち物が納められた「思い出の箱」“Memory Box”をデジタル化した画像等が公開されています。  

記事では、AHRDOによるオンラインミュージアム開設に至る経緯等について紹介されています。

An Afghan museum that buried its artifacts after Taliban takeover is reborn online(NPR, 2024/12/10)
https://www.npr.org/sections/goats-and-soda/2024/12/10/g-s1-37462/afghanistan-taliban-museum-online

Afghanistan Memory Home
https://afghanistanmemoryhome.org/en/page/cuh5bcdp15u/home

参考:
アウシュヴィッツ=ビルケナウ博物館(ポーランド)、アウシュヴィッツの犠牲者と収容所への移送に関する情報を検索できるオンラインツールを公開 [2024年12月03日]
https://current.ndl.go.jp/car/231009

米・カリフォルニア大学バークレー校図書館、消滅の危険性があるアフガニスタンのウェブサイトのアーカイブを実施 [2021年10月01日]
https://current.ndl.go.jp/car/44907

タリバンによる破壊を逃れたアフガニスタンの映画フィルムのデジタル化作業(記事紹介)[2017年09月11日]
https://current.ndl.go.jp/car/34649

国際図書館連盟(IFLA)、アフガニスタンの状況に関し声明を発表 [2021年08月19日]
https://current.ndl.go.jp/car/44639

CA2030 – 危機下での図書館運営 / 山本英里
カレントアウェアネス No.354 2022年12月20日
https://current.ndl.go.jp/ca2030