SPARC Europe、権利保持に関する研究プロジェクトProject Retainの第2フェーズを開始

2024年8月28日、SPARC Europeが、権利保持に関する研究プロジェクトProject Retainの第2フェーズを開始すると発表しました。

Project Retainは、権利保持やオープンライセンスの普及を加速させ、研究者が成果物を広く共有できるようにすることを目指して2023年に発足した研究プロジェクトです。国際図書館連盟(IFLA)、欧州研究図書館協会(LIBER)との共同プログラムKnowledge Rights 21の一環として、SPARC Europeが主導しています。

第1フェーズでは、成果として欧州における権利保持とオープンライセンスの現状をまとめた報告書が公開されました。第2フェーズでは、対象の国を拡大して調査を継続するとともに、機関権利保持ポリシー(institutional rights retention policies)の推進に向けたアウトリーチ活動等に取り組むとあります。

Retention Project Retain II launches(SPARC Europe, 2024/8/28)
https://sparceurope.org/retain-ii-gathering-much-more-international-evidence-and-a-new-community-of-practice/

Rights Retention Project Retain II launches(UKSG, 2024/8/28)
https://www.uksg.org/newsletter/uksg-enews-571/rights-retention-project-retain-ii-launches

参考:
SPARC Europe、欧州における権利保持とオープンライセンスに関する報告書を公開 [2023年07月12日]
https://current.ndl.go.jp/car/184987

船守美穂. 動向レビュー:即時オープンアクセスを巡る動向:グリーンOAを通じた即時OAと権利保持戦略を中心に. カレントアウェアネス. 2023, (358), CA2055, p. 15-23.
https://current.ndl.go.jp/ca2055