2012年10月29日、米国連邦最高裁判所において、Kirtsaeng v. John Wiley & Sons裁判に関する口頭弁論が行われたもようです。その記録が公開され、各メディアで取り上げられています。
同裁判は、Wiley社が、同社の教科書の廉価なアジア版を米国に輸入して販売していたタイ人男性を著作権侵害で訴えていたものです。国外で印刷された図書にファーストセールドクトリンが適用されるかどうかがが図書館界でも注目されています。
Oral Arguments in Kirtsaeng v. John Wiley & Sons (Text Transcript and Press Roundup)(INFOdocket 2012/10/30付け記事)
http://www.infodocket.com/2012/10/30/u-s-supreme-court-oral-arguments-kirtsaeng-v-john-wiley-sons-inc-text-transcript/
参考:
米国で所有者の権利を保護する“Owners’ Rights Initiative”が誕生、図書館界からALAやARLも加盟
http://current.ndl.go.jp/node/22152
国外で印刷された図書の貸出が可能かどうかを巡る米裁判、Library Copyright Allianceが最高裁に法定助言書を提出
http://current.ndl.go.jp/node/21292
米国の裁判所、国外で印刷された図書は著作権者の許諾なく貸出・販売できないとの判決
http://current.ndl.go.jp/node/19011