国立情報学研究所(NII)とOpenAIRE、研究基盤の相互運用性の強化とグッドプラクティスの促進に向けた協力協定を締結

2024年3月27日、国立情報学研究所(NII)と欧州の研究基盤の開発・提供を行う非営利機関OpenAIREが、研究基盤の相互運用性の強化とグッドプラクティスの促進に向けた協力協定を締結したと発表しました。

協定は、研究データを含む学術情報のメタデータ標準、収集、キュレーションに関するノウハウを共有することにより、研究機関に対してFAIR原則に則った研究基盤を提供することを目指すものとあります。

具体的に取り組むこととしては、CiNii ResearchナレッジグラフとOpenAIRE Graph間の連携強化、オープンサイエンスモニタリングと研究評価改革に向けた研究開発、FAIR原則に沿った研究データ管理の促進の3点が挙げられています。

NIIとOpenAIREが協力協定を締結~協働で研究基盤の研究開発を進め オープンサイエンスの推進に貢献~(NII, 2024/3/27)
https://www.nii.ac.jp/news/release/2024/0327.html
https://www.nii.ac.jp/news/upload/nii_newsrelease_20240327.pdf
※二つ目のURLはプレスリリース[PDF:4ページ]です。

A Mutual Exchange of Knowledge: Advancing R&D of Japan’s Open Science Infrastructures and the OpenAIRE Graph(OpenAIRE, 2024/3/27)
https://www.openaire.eu/openaire-and-nii-have-come-together-to-collaborate-on-enhancing-the-interoperability-and-promoting-of-good-practices-for-research-infrastructures-the-agreement-aims-to-provide-fairable-research-infrastructures-to-academic-org…

参考:
DOAJとOpenAIRE、新たなパートナーシップを締結したと発表:ジャーナルの発見可能性向上のため [2022年10月25日]
https://current.ndl.go.jp/car/47046

E2561 – 欧州における「研究評価の改革に関する合意」とその展開
カレントアウェアネス-E No.438 2022.12.08
https://current.ndl.go.jp/e2561

E2367 – 新しい学術情報検索基盤「CiNii Research」プレ版について
カレントアウェアネス-E No.410 2021.03.25
https://current.ndl.go.jp/e2367

池谷瑠絵. オープンサイエンスをモニタリングする機関向けダッシュボードとその提供指標:OpenAIREを例として. カレントアウェアネス. 2023, (356), CA2043, p. 11-14.
https://current.ndl.go.jp/ca2043