NIIが米OIXによる評価人認定を受け、学認参加大学が発行するIDでPubMed等の海外サービスへアクセス可能に

2012年7月17日、国立情報学研究所(NII)が、米国の民間非営利団体Open Identity Exchange(OIX)によって、学術認証フェデレーション(学認)参加大学に対して認証の信頼性評価を行う「評価人」としての認定を受けたと発表しました。

この認定により、学認に参加する大学等は、OIXから直接評価を受けるという高コストな方法ではなく、NIIによる評価を受けることでOIXへの登録が可能になるようです。そして、OIXに登録された大学等の構成員は、OIXと契約を交わした機関―米国国立衛生研究所(NIH)、米国国立医学図書館(NLM)、米国議会図書館(LC)等―のサービスに、大学が発行したIDを使ってアクセスできるようになるということです。

最初の事例として、京都大学が評価に参加予定だそうです。

学認は、このような「信頼フレームワーク」を構築するアジア初の組織になるとされています。

大学等発行のオンラインIDに対する信頼性認定を開始~ID連携の対象範囲拡大により教育研究ICT環境の拡充を支援~(PDF:3ページ)
http://www.nii.ac.jp/userimg/press_20120717.pdf

大学等発行のオンラインIDに対する信頼性認定を開始~ID連携の対象範囲拡大により教育研究ICT環境の拡充を支援~(NII 2012/7/17付けニュース)
http://www.nii.ac.jp/news/2012/0717

参考:
CA1736 – Shibboleth認証で変わる学術情報アクセス / 野田英明, 吉田幸苗, 井上敏宏, 片岡真, 阿蘓品治夫
http://current.ndl.go.jp/ca1736

NIIとOpenIDファウンデーション・ジャパンが、学術認証フェデレーションと民間サービスの連携に関する研究を開始
http://current.ndl.go.jp/node/20310