2024年1月25日、オープンアクセス学術出版協会(OASPA)は、加盟機関が2022年に出版したオープンアクセス(OA)論文のライセンス種類別の統計を公表しました。
発表の中では、以下を始めとする統計結果が報告されています。
・ 会員機関が2022年に出版したOA論文数は約110万本で、初めて年間100万本のマイルストーンを突破した。伸び率は2021年比で16%増加したものの、長期平均の約3分の1となっている。
・ 会員機関のOA論文の約84%が完全OAジャーナルで出版されており、前年の81%から増加している。
・ 2022年には、完全OAジャーナルで約74万3,000本、ハイブリッドジャーナルで約15万本の論文がCC BYライセンスが付与されたOA論文として出版された。
・ 2022年に出版されたOA論文のうち、完全OAジャーナルでは約82%、ハイブリッドジャーナルでは約60%の論文にCC BYが付与されている。
・ 会員機関の出版物の53%が上位3社から、73%が上位5社から発行されており、MDPI社、Elsevier社、Springer Nature社がトップ3を占めている。
OASPA members pass the 1m articles annual output milestone for the first time in a calendar year(OASPA, 2024/1/25)
https://oaspa.org/oaspa-members-pass-the-1m-articles-annual-output-milestone-for-the-first-time-in-a-calendar-year/
参考:
オープンアクセス学術出版協会(OASPA)、加盟機関が2020年に出版したオープンアクセス論文のライセンス種類別統計を公表:2020年のCC BY論文は約48万7,000本 [2021年12月22日]
https://current.ndl.go.jp/car/45368