2021年12月17日、オープンアクセス学術出版協会(OASPA)は、加盟機関が2020年に出版したオープンアクセス(OA)論文の、ライセンス種類別の統計を公表しました。
発表の中では、以下をはじめとした内容が報告されています。
・会員機関の出版したOA論文数の2000年から2020年までの累計は約270万本であり、2020年は前年から約28%増となる57万9,000本以上が出版された。
・2020年には、完全OAジャーナルで約42万2,000本、ハイブリッドジャーナルで約6万5,000本の論文がCC BYライセンスのもとOA論文として出版された。
・2020年のOA論文の内、完全OAジャーナルでは約89%、ハイブリッドジャーナルでは約63%の論文にCC BYが付与されている。
・会員機関の出版物の50%が2つの出版社から、75%が5つの出版社から発行されており、MDPI社、Springer Nature社、Frontiers社がトップを占めている。同様の傾向がCC BYライセンスが付与されたOA論文全体にも見られ、完全OAジャーナルのCC BYライセンスが付与された論文ではより顕著である。
Analysis shows further growth in OASPA member journals output: CC BY dominates whilst content consolidation grows(OASPA, 2021/12/17)
https://oaspa.org/analysis-shows-further-growth-in-oaspa-member-journals-output/
参考:
オープンアクセス学術出版協会(OASPA)、加盟機関が2019年に出版したオープンアクセス論文のライセンス種類別統計を公表:2019年のCC-BY論文は約36万2,000本
Posted 2020年12月25日
https://current.ndl.go.jp/node/42871