2024年1月4日付けで、米国のSchool Library Journal誌(オンライン版)に、公共図書館における子どもやヤングアダルト(YA)向けのオーディオブックに関する記事“From a Young Age, Children Tune in to Audiobooks”が掲載されました。
同誌とLibrary Journal(LJ)誌がオーディオ出版協会(Audio Publishers Association:APA)と実施した、米国の公共図書館におけるオーディオブックに関する調査の結果について、特に子どもに焦点を当てて紹介しています。
公共図書館員約500人が参加した同調査によると、公共図書館の93%が子ども向けタイトルを、83%がYA向けタイトルを扱っていることが判明したとしています。オーディオブックのコンテンツを搭載したポータブルメディアプレーヤー等の機器がCD等の物理的なオーディオに取って代わりつつあり、図書館の13%が今後数年間で青少年向けの物理的なオーディオの購入を中止する予定とあります。
そのほか、子ども向け・YA向けオーディオブックを借りる人の約12%は専らオーディオブックだけを借り他の資料は借りていないことなど、調査の結果が紹介されています。
From a Young Age, Children Tune in to Audiobooks | Survey(School Library Journal, 2024/1/4)
https://www.slj.com/story/from-a-young-age-children-tune-in-to-audiobooks-slj-survey
Audiobooks and Public Libraries: 2023 Audiobook Survey Report [PDF:38ページ]
https://cdn.ymaws.com/audiopub.site-ym.com/resource/collection/966C253A-6254-4D53-B12A-F66060213B81/LJ_SLJ_Audiobooks_and_Public_Libraries_2023_Survey_Report_Final.pdf
※調査報告書の本体です。
関連:
Audiobooks and Public Libraries 2023(Library Journal, 2023/12/14)
https://www.libraryjournal.com/story/Audiobooks-and-Public-Libraries-2023
※同報告書に関するLibrary Journalの記事です。
参考:
米国図書館協会(ALA)、Z世代とミレニアル世代の図書館利用とメディア消費の実態に関する報告書を公表 [2023年11月15日]
https://current.ndl.go.jp/car/195359
学術図書館における電子書籍やオーディオブックの状況に関する2022年版レポートが公開 [2022年12月15日]
https://current.ndl.go.jp/car/168126
米国公共図書館協会(PLA)、“2020 Public Library Technology Survey”の調査結果を公開 [2021年09月06日]
https://current.ndl.go.jp/car/44748
米・Pew Research Center、2018年の米国民の読書状況について結果を公表:オーディオブックでの読書が増加 [2018年03月12日]
https://current.ndl.go.jp/car/35631